SpeedData

Swift

Swiftアップデート

2023年10月25日
翻訳: 竹洞 陽一郎

このリリースは、アマツバメ(ツバメ科の鳥)にちなんで名付けられました。
この鳥は、高速で飛ぶ能力と空中でのアクロバティックな動きで、飛行中の昆虫を捕らえることで知られています。
通常、長い翼と小さな足、比較的小さな体を持っています。

生涯のほとんどを飛行で過ごすアマツバメは、何ヶ月もの間、飛行したままでいられることさえあり、飛びながら寝ることもできます。

11月は小売業とインフラ企業にとって非常に重要な月であるため、Swiftエージェントは12月初旬まで一般のノードにはリリースされません。
どうぞご了承ください。

訳注: Spelldataが管理しているノードには展開されます。

インターネットソナー

このリリースには、サードパーティサービスの障害を検出および報告するために、インターネットソナーにいくつかの重要なアップデートが含まれています。

障害の重大度

このリリースでは、障害レポートに新しい属性が導入され、障害の重大度を「低」「中」「高」でランク付けし、最も影響の大きな障害を優先して対処できるようにします。
障害の重大度は、報告している場所の数、合計ダウンタイムの%、テスト実行の数、影響を受けたIPの数を要素として測定されます。

豊富なデータ

インターネットソナーは、より大きなセットの合成テストデータを使用して障害を検出し、さらに多くのサービスについて報告することができます。
この拡張されたデータプールにより、Sonarは、世界中のより多くの場所から障害をより迅速かつ正確に検出することができます。

アラートログ

Sonarのアラートは、アラートログにも含まれるようになりましたので、すべてのサードパーティサービスの障害アラートを一覧で確認できます。

試用またはプレビューのお客様への注意: このリリース以前に発生した障害は、Sonarによって表示されません。

インターネットソナー

インターネットスタックマップ(プレビュー※)

顧客向けのデジタルサービスは、内部および外部システムの複雑なメッシュで構成されており、ほとんどのウェブサイトとSaaSアプリケーションは、多数のサードパーティサービスとアプリケーション(CDN、DNS、支払いなど)に依存しています。
あなたのアプリケーションが依存している多くのサービスは、あなたの管理と可視性の範囲外にあります。

インターネットスタックマップを使用すると、アプリケーションの内部および外部依存関係のトポロジカルマップを作成およびカスタマイズでき、各コンポーネントが全体のサービスパフォーマンスにどのように影響を与えるかを確認できます。
ダッシュボードメニューからスタックマップを作成し、既存の合成テストによって供給されるカスタムサービスと、インターネットソナーによって監視されるサービスでそれを構築できます。

SLO監視

※インターネットスタックマップは、インターネットソナーを有効化しているお客様のみご利用頂けます。

テストスイート

アプリケーションのパフォーマンスの完全な像を得るためには、異なる種類の複数のテストを使用して監視することがしばしば有益です。
テストスイートを使用すると、特定のアプリケーションに対して一度に設定済みのテストセットを作成できます。

これにより、各テストを個別に手動で作成する必要がありません。
いくつかの基本的な設定を行うだけで、すべてのテストが動作状態でスイートが作成されます。

このリリースでは、CatchpointはGoogle Cloudサービス用の組み込みテストスイートを提供します。
将来的には、他のアプリケーションやサービス用の追加のテストスイートが利用可能になります。
作成する各Googleテストスイートには、DNSエクスペリエンス、Ping TCP、およびWebオブジェクトテストが含まれます。

テストスイート

次のGoogleサービスがこのリリースで利用可能になります。

テストスイートでサポートしてほしい他のサービスがありますか?
「リソースセンター」の「フィードバックを共有」セクション("?"メニュー内)で機能リクエストを作成することで、私たちに知らせることができます。

コントロールセンターの強化

コントロールセンターで新しいテストを作成する際に、今後は以下の3つのオプションがあります。

トレーシング - OpenTelemetryサポート(プレビュー※)

トレーシングは近くOpenTelemetry SDKをサポートする予定です。
OpenTelemetryは、ソフトウェアアプリケーションでの観察可能性を有効にするための計装を提供するオープンソースプロジェクトであり、このデータがどのように収集および転送されるかを標準化し、異なるサービスとツール間の相互運用性を促進します。
これにより、システムのパフォーマンスと動作に対するより包括的なビューが可能となります。

※11月は小売業とインフラ企業にとって非常に重要な月であるため、Swiftエージェントは12月初旬まで一般のノードにはリリースされません。
どうぞご了承ください。

訳注: Spelldataが管理しているノードには展開されます。

連続Pingレコードの強化

一部の障害は断続的であり、一度に数秒しか続かない場合があり、これらは比較的まれなプローブを使用して検出するのが難しい場合があります。
新しい「連続頻度」オプションにより、Pingモニターでリソースの健康状態を200ms、500ms、または1000msごとにチェックできるようになります。
現在、レコードでは、200msの解像度でPing遅延とパケットロスに関する新しいエリアチャートを表示します。
これにより、問題をより迅速に発見し、ネットワークのトラブルシューティングが容易になります。

連続Ping

RUM向けInteraction to Next Paint(INP)メトリクス

Googleは、INPをCore Web Vitalメトリクスとして導入しました。
これは、マウスクリック、画面タップ、またはキープレスと、それに続く画面の更新との間の遅延を測定することで、Webページの全体的なユーザーインタラクションへの応答性を評価します。
INPは現在、RUMアラート、エクスプローラーの可視化、およびカスタムダッシュボードで利用可能です。

Terraformレジストリ

CatchpointのTerraformプロバイダーがTerraformレジストリで利用可能になったことで、ユーザーは最小限の設定でWeb、API、トランザクション、DNS、SSL、BGP、Traceroute、およびPingのテストを管理できます。
これにより、開発者がTerraformとCatchpointデータを統合することが、これまで以上に簡単になりました。

Tracerouteの強化

明示的な輻輳通知(ECN)の強化※

ECNフィールドは、極度に遅延に敏感なアプリケーション(例:クラウドゲームやクラウドレンダリングされたVR/AR)のために設計された低遅延、低損失、スケーラブルなスループット(L4S)技術の導入により、新たな重要性を持つようになりました。
ECNメカニズムは、IPとTCPの2つのレベルで機能します。

前回のリリースで、我々はIPレベルで発生するECNの変更を監視する機能を追加しました。
今回は、TCPレベルでもECNを監視するサポートを拡充しました。
これにより、トランスポート層で目的地がECNをサポートしているかどうかを確認することができます。

ECNデータは、スマートボードのネットワークセクション内のホップごとのビジュアルで確認することができます。

ECN注釈付きTCP Traceroute

正確なECN(AccECN)のサポート※

AccECNには、クラシックECNと比較して2つの基本的な違いがあります。
クラシックECNでは、経路上でどれだけ輻輳が発生したかのみを知ることができました。
AccECNでは、目的地が受信した各IP-ECN値に対する正確なパケット数を知ることができます。

これにより、どれだけ長い期間輻輳が発生していたのか、および何個のパケットが影響を受けたのかを理解するのに役立ちます。
ECNデータは、レコードページおよびスマートボード内で表示することができます。
テストの詳細設定でECNを有効にする際に、正確なECNまたはクラシックECNを選択することができます。

新しいQuick UDP Internet Connection(QUIC)モニター※

QUICは、ウェブのパフォーマンスとセキュリティを向上させる汎用のトランスポート層ネットワークプロトコルです。
QUICは、TCP(Transmission Control Protocol)の欠点を解消し、通常はTLS(Transport Layer Security)によって処理される認証と暗号化などのセキュリティ機能を提供するように設計されました。
また、QUICには多重化、ハンドシェイクの遅延の削減など、他の機能もあります。

新しいTraceroute QUICモニターは、TracerouteおよびNode-to-Nodeテストで利用可能です。
また、Tracerouteのインスタントテストとしても、追加のモニターとしても実行することができます。

QUICのTraceroute

Differentiated Services Code Point(DSCP)のサポート※

DSCPは、IP(インターネットプロトコル)ヘッダー内のフィールドで、特定のパケットがネットワークを通過する際の優先度レベルを指定するために使用されます。
これは、最小限の遅延を必要とする音声やストリーミングメディアなどのサービスのトラフィックを優先するために使用されます。

DSCP値は、任意のTracerouteモニターで設定することができるようになりました。
また、ネットワークパス全体でのDSCP値の変更は、スマートボードとレコード内で観察することができます。

Differentiated Services Code Point(DSCP)

※11月は小売業とインフラ企業にとって非常に重要な月であるため、Swiftエージェントは12月初旬まで一般のノードにはリリースされません。
どうぞご了承ください。

訳注: Spelldataが管理しているノードには展開されます。

REST APIの強化

バージョニング

REST APIのメジャーバージョンとマイナーバージョンは、カスタムアプリケーションへの変更とアップデートを管理するために非常に貴重なツールです。
今後、当社のREST APIはメジャーバージョン(例:3.x)で利用可能になり、これは重大で後方互換性のない変更を示します。
一方、マイナーバージョン(例:3.1)は、より小さな後方互換性のある改善または追加を示します。

バージョン番号は、REST APIと統合する際に、既存のコードとの互換性を確保し、変更の影響を理解するために使用することができます。

エンドポイントのアップデート

REST API v2 エンドポイント - 使用レポート
APIを介して日、週、月、四半期ごとの使用レポートを取得。
REST API v3 エンドポイント - アラート
アラートエンドポイントは、Peer AS、AS Path、Origin ASなど、BGP関連の詳細を返すようになりました。
REST API v3 エンドポイント - エンタープライズノード
Chromeバージョンエンドポイントは、指定されたエンタープライズノードのChromeバージョン情報を返し、Chromeバージョンを更新します。

従業員体験:TeamsとZoomの監視

Catchpointユーザーエクスペリエンスアプリの最新バージョンがパケットキャプチャを有効にして実行されているデバイスは、すべてのMicrosoft TeamsおよびZoomの通話に対する通話品質メトリクスをキャプチャするようになります。
改善された通話品質メトリクスにより、ユーザーはEndpoint SmartboardからMicrosoft TeamsとZoomの通話のパフォーマンスを分析することができます。

TeamsとZoomの通話品質

追加機能

異なる部門からのダッシュボード表示
クライアントレベルから部門をまたいでダッシュボードを作成および表示。
連絡先ページ
連絡先テーブルに最終ログイン日を追加。
アカウントアクティビティページ
それぞれのテストに「最終更新」フィールドを含むようになり、対応するREST API v3エンドポイントは、日ごとの情報を取得する機能を提供します。