Catchpointニュース - 2021年11月:Catchpointはエッジのオブザーバビリティを拡大、Googleは暗中へ
Googleの障害でオブザーバビリティの真の意味が問われた2021年11月
2021年12月14日
翻訳: 島田 麻里子
この記事は米Catchpoint Systems社のブログ記事 Catchpoint In the News – November 2021: The One Where We Expand Edge Observability and It’s Google’s Turn to Go Darkの翻訳です。
Spelldataは、Catchpointの日本代理店です。
この記事は、Catchpoint Systemsの許可を得て、翻訳しています。
2021年11月の話題
絶え間なくインシデントレビューが続き、1本のみならず2本の分析記事がCatchpointの専門家によるものです。
今月はGoogleCloudが複数の製品で障害を起こし、SpotifyからPricelineまで多くのGoogle Cloudの顧客のWebサイトがクラッシュしたため、Googleが注目を浴びることとなりました。
一方、Catchpoint社のCMOであるNik Koutsoukos氏がDevOps.comに寄稿した記事では、オブザーバビリティ(可観測性)というテーマで、なぜそれが重要なのかを述べています。
問題は、多くの技術者がオブザーバビリティを狭義に捉えていることです。
例えば、単一のドメインを監視したり、オブザーバビリティをアプリケーション・パフォーマンス・マネジメントに結びつけたりしても、的外れです。
Koutsoukos氏が指摘しているように。
アプリケーション環境に始まり、アプリケーション環境に終わるという結果を無視したオブザーバビリティは、十分ではありません。
私たちはオブザーバビリティの認識を拡大し、顧客体験から始め、エンドツーエンドのデジタルビジネスのチェーンの全ての連鎖を網羅する必要があります。
それを成し遂げれば、デジタルシステムの健全性について、より全体的で有用かつ実用的な状況を作り出すことができます。
そして、私たちはデジタルパフォーマンスにおいて最も重要な事、つまりユーザが体験している事について、継続的に監視する事が担保できるのです。
Argo for Spectrumの発表
2021年11月23日|Cloudflareブログ
Cloudflareは最近のブログ投稿で、Argo for Spectrumを発表しました。
これは、TCPアプリケーションの接続性を向上させながら、レイテンシとパケットロスを削減するソリューションです。
改善点を説明するために、Cloudflare社はテストケースを構築し、Catchpoint社を客観的なサードパーティ・ベンダーとして使用し、一連のベンチマーク・テストを実施しました。
なお、デジタル製品を発売前にテストするこのプロセスは、多くのお客様にご利用いただけます。
ローンチを完璧にすると同時に、求めている目標を達成するための素晴らしい方法なのです。
ブラックフライデーのオンラインセールで"Shop 'Til You Drop"に新たな意味を見出す
2021年11月23日|APM Digest
※訳注:Shop 'til you drop …「倒れるまで買い物しまくる」
オンラインショッピングは急増しており、2020年の動きを見ると、年末年始の消費の急増は火に油を注ぐことになるでしょう。
とは言え、オンラインショッピングのお客様は気まぐれです。
Webサイトやアプリの動作が遅いと、競合他社のサイトをクリックして行ってしまいます。
Catchpoint社のプロフェッショナル・サービス・マネージャーであるKarthik Suresh氏が指摘するように、このような高い期待が、小売業の成功に不可欠である完璧なデジタル体験の提供能力を作り上げます。
「ユーザの期待に応えるためには、デバイスやネットワークの多様性に対応する必要があります。」
Karthik氏は記事の中でこう記しています。
「ますます複雑化するデジタル配信チェーンの中で、積極的な検出、ユーザとアプリケーションの到達可能性の識別と検証、 可用性、性能、そして信頼性が必要となります。」
Catchpoint社 MECとAWS Wavelengthのアクティブオブザーバビリティをサポート
2021年11月22日|The Fast Mode
The Fast Modeでは、Catchpoint社が先日発表したモバイルエッジコンピュートとAWS Wavelength zonesのアクティブオブザーバビリティに対する業界最先端のサポートを取り上げました。
この記事では、これらの新しいエッジ・オブザーバビリティのデータソースの価値を分析しています。
記事にあるように、このような新しいデータソースにより、DevOps、サイトの信頼性、プラットフォームのエンジニア、その他の監視戦略家は、ワイヤレス通信のノイズ比の変動性なしに、エッジ配信サービスのパフォーマンスと信頼性に関する新しいレベルの見通しを得ることができます。
これにより、以下のような5Gモバイルエッジ対応の新しい事業革新を推進することができます。
- ワイヤレスインフラのスタジアムでのリッチコンテンツ配信
- 低消費電力IoTデバイスのためのリモートコンピュート
- 世界中の視聴者に向けてスムーズなコンテンツを配信したり、最も要求の高い体験のためにラグのないゲームを配信できること
パンデミック時に活躍するオンプレミス型サービス
2021年11月22日|Data Center Knowledge
全ての企業が全てのシステムをクラウドに移行できるわけではありません。
と同時に、オンプレミスのデータセンターを運用することも意味がないかもしれません。
そこで、オンプレミス型のサービスが役立ちます。
Data Center Knowledgeの最近の記事では、このサービスが注目を集めている主な理由が紹介されています。
ハードウェアはプロバイダが所有し、データセンターの設置、保守、ネットワーク等の運営も全てプロバイダが行います。
Catchpoint社のCMOであるNik Koutsoukos氏は、このアプローチの価値と、何故それがお客様にとって重要なのかについて広く引用しています。
インシデントレビュー:Google Cloudの障害
2021年11月21日|DZone
DZoneは当ブログ(翻訳版はこちら)が一番に公開した詳細なインシデントレビューを掲載しました。
Catchpoint社のチーフプロダクト&テクノロジーオフィサーであるDritan Suljoti氏は、2021年11月16日にGoogle Cloudを直撃し、Webサイトのホスティングにサービスを利用している多くの企業に大きな副次的被害を与えた障害について探りました。
「Nest」「1800Flowers」「CNET」「Home Depot」「Etsy」「Priceline」「Spotify」といった企業、そして「Google」自身がこの障害の影響を受けました。
この障害は約2時間続きました。
障害の範囲はWebページだけではなく、複数のGoogle Cloud製品にもまた影響が及びました。
Google社は、この障害の原因を「(分散システムの)リーダー選挙の際に発生したネットワーク構成サービスの潜在的なバグ」としています。
しかし、この事件は、企業が客観的なオブザーバビリティのフレームワークを導入する必要性を示しています。
Suljoti氏は指摘します。
(長年にわたる障害の中で)最新の今回の事件は、パブリック・クラウドの大規模な導入に伴うパブリック・クラウド・ベンダーの障害がエンドユーザに与える影響がいかに大きいかということを示しています。
また、サードパーティベンダーの障害に対し、企業がいかに脆弱であるかを示しています。
Catchpoint社、MECとAWS Wavelengthに対応したActive Observersを発表
2021年11月17日|APM Digest
APM Digestでは、Catchpoint社が発表したモバイルエッジコンピュートやAWS Wavelength向けのアクティブオブザーバビリティデータソースについても取り上げています。
これらの新しいデータソースは、モバイルキャリアのエッジに戦略的に配置され、貴重なベースライン、ベンチマーク、および監視データへのアクセスを拡大します。
Catchpoint社のCEOであるMehdi Daoudi氏が記事の中で述べているように、モバイル・エッジと5Gは、消費者と企業のモバイル・インターネット体験を大きく変えるものです。
当社の新しい観測データソースにより、サービスプロバイダやアプリケーションプロバイダは、自社のブランドやビジネスへの投資を保護するために必要な信頼と確信を得ることができます。
そして、IT技術者は5Gモバイルエッジだからこそ可能となる方法で、驚くべきデジタル体験を提供するために必要な信頼性とイノベーション能力を得ることができます。
オブザーバビリティが重要。しかし、あなたは正しく観察していますか?
2021年11月11日|DevOps.com
Catchpoint社のCMOであるNik Koutsoukos氏によるDevOps.comの記事では、オブザーバビリティとは何か、なぜそれが重要なのかという難問に取り組んでいます。
彼が指摘するように、多くの人はオブザーバビリティの意味をよく理解しておらず、オブザーバビリティとは何かを語る際には、あまりにも狭いレンズを使っています。
例えば、オブザーバビリティは、アプリケーションのパフォーマンス監視と同義ではありません。
アプリケーション環境の健全性を知ることは重要ですが、ユーザが体験するデジタル資産全体の健全性も理解する必要があります。
記事によると「デジタル資産の健全性とパフォーマンスの全体像を把握するためには、エンドツーエンドのデジタルサービスチェーン全体のアウトプットを追跡する必要があります」。
インターネット障害の教訓:Let's Encrypt DST Root CA X3の期限切れに起因する問題
2021年11月6日|DZone
DZoneは当ブログが一番に紹介したCatchpoint社のインシデントレビューをもう一つ掲載しています。
この障害は、Let's Encrypt DST Root CA X3が2021年9月29日に失効したことによって、Catchpoint社自身(他の多くの企業)にも影響を与えたものです。
Catchpoint社のVice President of EngineeringであるSergey Katsev氏によって書かれたこの記事には、学んだ教訓やサーバ側で問題を解決する方法などが詳しく説明されています。
Catchpoint社のVPoEであるSergey Katsev氏によって書かれたこの記事には、学んだ教訓やサーバ側で問題を解決する方法などが詳しく説明されています。
彼はこのように記しています。
そのサービスのオーナーであるなら、あなたはサーバ側を制御する範囲で解決策を持っているので、それを解決するのはあなたの責任です。
アプリケーションパフォーマンス監視ツール ベスト50
2021年11月1日|Guru 99
最後になりましたが、Guru99の技術者は、Catchpoint社のソリューションを含むアプリケーションパフォーマンス監視ツールのベスト50の主な特徴をまとめました。
オープンソースと商用ソフトウェアの両方を含む幅広いリストです。
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