デジタルワールド

今こそデジタルワールドに対応したオブザーバビリティの実現を

2022年3月16日
翻訳: 島田 麻里子

この記事は米Catchpoint Systems社のブログ記事 It's Time for Observability Built for a Digital Worldの翻訳です。
Spelldataは、Catchpointの日本代理店です。
この記事は、Catchpoint Systemsの許可を得て、翻訳しています。


本日Catchpointは、デジタル体験のオブザーバビリティプラットフォームを発表し、新しい章の幕開けをいたしました。
今回のブログでは、この度の発表の背景となった様々な要因、また、当社のプラットフォームの継続的な進化が、いかに市場の大きなニーズを支えているかをご紹介します。

特にコロナ禍以前の時代と比べると、今日の私たちの生活や仕事のオンラインでの広がりは目を見張るものがあります。
2019年、自分のかかりつけの医師による診察をビデオ通話で行うことになるなんて、私は思いもよらなかったでしょう。
現在では、それが主流となっています。

一方、かなり多くの労働者は在宅勤務をしており、多くの場合ではそれが永続的になっています。
実際、ハイブリッド型の労働力というのは永遠に主流であり続けると思われます。

15分おきにAmazonのトラックが通りを走っているように見えることもありますし、オンラインのビデオストリーミングやゲームも爆発的に普及しています。

増大するITの課題

このようなオンライン・アメニティは、どれも簡単で楽なものに見えるでしょう――健全で継続的な運用を保証する責任があなたになければの話ですが。
消費者と従業員が完璧な体験を期待する一方で、オペレーションとプロダクションチームは、インフラ、ネットワーク、サービスなど、常に変化し続ける並外れて複雑なデジタルチェーンにおいて、それらのサービスをうまく提供しなければなりません。
そして、デジタルの世界では、失敗や遅延はビジネスの存亡に関わるリスクとなります。

このようなITの課題増加の背景には、いくつかの要因があります。

そして、組織はこれらのレイヤーをすべて見通す方法をどうにかして見つけなければならないのです。

Catchpointプラットフォームのダイアグラム

オブザーバビリティの入り口

オブザーバビリティは、最終的には、私たちのサービスを一番いいやり方でお客様へ提供する方法を大きく変えることになります。
Catchpointでは、監視という観点で考えるのではなく、エンドツーエンドのオブザーバビリティという観点から、問題に対する答えを出すことと指標を作ることを目標に、自分たちのサービスを考えるようになりました。

Catchpointでは、デジタル体験オブザーバビリティを「盲点をなくし、ユーザのデジタル体験に悪影響を与える障害を防ぐための方法論」と定義しています。
当社のオブザーバビリティ・プラットフォームは、デジタル配信チェーン全体からの遠隔測定データを観測し、予防的なアクションに繋げます。

従来、実務者は監視ツールを使って、様々な単一ドメインのソースからメトリクスを収集し、事前に定義された閾値をそれらと比較することによって問題を発見してきました。
例えば、ストレージのレベルはある閾値を超えないようにすべきといったようなことです――そのようなことが起きた場合はアラートが送信され、IT部門は何が起きているのかを調査することができます。

逆にオブザーバビリティは、システムの健全性を推測するために、システムの複数の出力を調べることで背景を結び付ける、より全体的なアプローチを取ります。
例えば、あなたが車の状態を把握しようとしたとします。
その場合、従来の監視ではエンジンの温度やアイドリング回転数を、オブザーバビリティでは出力、エンジンリーク、トランスミッションの騒音、排ガス、燃費などを調べ、全体的な観点から車の健康状態を推測することができます。

オブザーバビリティは、デジタル資産の健全性とパフォーマンスについて、文脈に沿った答えを提供します。
つまり、エンドツーエンドのデジタルサービスのサプライチェーンと配信チェーン全体から、遠隔測定データを取得する必要があるのです。
これには、アプリケーションのホスティング環境からの遠隔測定(ログ、インフラメトリクス、トレース、API)、消費点での能動的・受動的観測(つまり顧客のブラウザやワーカーデバイスからの出力)が含まれます。

また、ネットワークのアクティブなオブザーバビリティ(接続性、到達性、BGPルーティング)だけでなく、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)、DNSサービス、クラウドベースのセキュリティサービス、その他ユーザ体験に貢献するあらゆるクラウドやウェブサービスなどの異種サービスのアクティブな観測を継続的に行う必要があります。
(そして、可能な限り、様々なプロバイダからの報告を額面通りに受け取るのではなく、独立した客観的な遠隔測定を探す必要があります)

プラットフォームの継続的な進化

このようにして取り組んできたことは、私たちがプラットフォームに対して行う革新的な変更に反映されています。
ここでは、最近の事例と現在進行中のものについて紹介します。

グローバルなノード・ネットワークを継続的に拡大中

当社の約1,000箇所のグローバルノードネットワークは、すべてのクラウドプロバイダ、トップクラスのバックボーンとブロードバンドプロバイダ、ラストマイルと無線ネットワークの全ての経路に至るまで、重要なインターネット拠点の全域で比類ない洞察を提供します。

見えないものを改善・修正することはできないので、私たちは業界最大のグローバルネットワークをさらに拡大しました。
AT&T、Sprint、T-Mobile、Verizon、Vodafone、Telefonica、China Mobileといった世界中の携帯電話ネットワークで、ワイヤレス・オブザーバを増やしてきたのです。

新たな仲間が加わったことも忘れてはいけません。
業界初のモバイルエッジコンピューティング用ノードとAWS Wavelengthは、アプリケーションやサービスがよりエッジに近づき、より良いユーザ体験を提供するための非常に貴重な存在です。

もう一つの重要なマイルストーン 新しいSaaSのユーザー体験『Symphony』

Catchpointポータルの使い勝手が飛躍的に向上し、多くの方にご満足いただいています。
何よりもまず、新しいSymphonyの体験は、お客様の時間を節約してくれます。
ワークフローはより速く、よりシンプルになりました。

分析がより強力になり、可視性が向上し(Symphonyダッシュボードでは、以前よりも見栄えのするウィジェットと柔軟性で異なるデータタイプを表示できます)、アクティブテスト、リアルユーザー、エンドポイントデータ用の共通の統合プラットフォームツールセットを持つようになったのです。

マイクロサービスの監視

当社のアクティブなAPIオブザーバビリティ機能は継続的に改善されており、エンドツーエンドのパフォーマンスと複雑なアプリケーションアーキテクチャの健全性を先見的に管理するため、最大手の小売業者によって活用されています。
DevOpsチームは、開発からQA、そして本番稼動に至るまで、アプリケーションのテスト、監視、管理をするために、当社のAPI機能を利用しています。

ハイブリッドワーカーのための従業員体験オブザーバビリティ

どこでも仕事ができるようになった今、従業員は高速インターネット、クラウド、SaaSアプリケーションが提供する柔軟性を頼りにしています。
しかし、消費者向けのインターネットサービスや家庭用Wi-Fi、ネットワーク接続の不安定さに翻弄され、新しいセキュリティや仮想化ツールもまたデジタル体験に影響を与える可能性があります。

当社の従業員体験ソリューションは、企業やホームオフィスの4つの壁を越えて、インターネットの迷路を搔い潜り、すべてのビジネスアプリケーションに至るまで、比類ないレベルの洞察を提供します。
オフィスとリモートのエンドポイントを単一のコンソールで、すべてをシンプルに管理できます。
いつでもどこでも生産的に働く従業員をサポートする、エンドユーザ・サービスを実現するためです。

遠大なネットワークへの洞察

消費者と従業員の双方がますますデジタル化し、ホームネットワーク分野でもエンタープライズグレードのネットワークとセキュリティを求める傾向が強まる中、ネットワークの各層を可視化することは、オブザーバビリティの実務者にとって不可欠なツールとなってきています。
私たちは、お客様のネットワーク全体とアプリケーションレイヤを横断する広範囲な洞察を提供できるよう、継続的に投資を行っています。
私たちのノードは、エッジからバックボーンまでグローバルなインターネットをカバーし、インターネットが稼働するTier-1のISPに直接接続されています。

WebPageTestをCatchpointポータルに導入

近々、WebPageTestをCatchpointのエクスペリエンスとポータルに直接統合することで、オブザーバビリティ機能を拡張する予定です。

お客様は、Webサイトのパフォーマンスに関する最高水準のデータと洞察を取得し、パフォーマンスの変化を時系列で追跡することで、レンダーブロックを起こすJavaScriptや遅いサードパーティーリソース、その他多くのボトルネックを特定することが可能になります。
SEOや全体的なユーザ体験の向上に重点を置くチームに対し、WebPageTestは、世界中の実際のデバイスからコアウェブバイタルやフィルムストリップなど、最も重要なデータに対する比類ない洞察を可能にします。

WebPageTestとの組み合わせにより、Catchpointポータルは、DevOpsチームの可視化ニーズに完全に対応できるようになりました。

製品統合とエコシステムの拡大

私たちの幅広い製品ラインアップは、あらゆるAPMバックエンドのための最良のフロントエンドを提供、より迅速で効率的なコラボレーションを実現し、お客様が選択した通知ツールに直接アラートを送信することができます。

データの最大化

アクティブユーザ、リアルユーザ、エンドポイントオブザーバビリティによるデータは、すでにITチームが問題を迅速に検出し、トラブルシューティングを行い、より良いビジネス成果を上げるのに役立っていますが、さらに大きな価値を提供することも可能です。
Catchpointの目的別データおよび分析エンジンは、企業がインフラの変化を予測し、計画するのに役立ちます。
また、AIを用いた可視化により、詳細な生データを実用的な洞察に変換し、事前に定義されたトリガー、ノイズからの信号の効率的な分離、継続的なパフォーマンスの最適化を実現します。

この分野でもエキサイティングな展開がありますので、ご期待ください!