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オースチン

Catchpoint「フィールド・キックオフ 2023」のキーポイント:
頂点への旅路!

2023年3月31日
翻訳: 島田 麻里子

この記事は米Catchpoint Systems社のブログ記事Key Takeaways from Catchpoint’s Field Kick Off 2023: Journey to the Top!の翻訳です。
Spelldataは、Catchpointの日本代理店です。
この記事は、Catchpoint Systemsの許可を得て、翻訳しています。


先月、世界中のCatchpoint利用者がテキサス州オースティンに集まり、2019年以来のフィールド・キックオフを開催しました。
営業、マーケティング、L&D、カスタマー、バリュー/ソリューションエンジニアリングの各チームと、プロダクト、人事の代表者が集まり、昨年の成功を祝うとともに、2023年に向けて、CEOのMehdi Daoudi氏が「レジリエンスの年」と名付けた年に向けての取り組みを行いました。
音楽、食、技術のメッカである私(著者:Gerardo Dada氏)の故郷で、GTMリーダー、業界の著名な講演者、大切なお客様、そしてお互いの話を聞き、学びながら、一緒に時間を過ごすことができた素晴らしい数日間となりました。

私がCatchpointに入社したのは半年前です。
今回、初めてチームの何人かのメンバーに直接会う機会がありました。
食事やワインを飲みながらできる会話はとても重要です―パーソナルなレベルで相手を知り、個人的な繋がりを築き、インフォーマルな会話を共有するのです。

現在、私たちは地理的に非常に分散したチームであり、全員が同じ部屋にいることは容易ではありませんが、これは価値のある投資なのです。

楽観視できる理由

ここ2、3年の間に広く世界が直面した困難や、特にここ数ヶ月のテック業界における経済の確実性の欠如にもかかわらず、楽観的な理由が多くあることは、冒頭から明らかでした。
Mehdiは、2023年のFKOを「頂点への旅路」と位置づけ、その幕を開けました。
登山用の荷物を背負い、ハードハットをかぶり、杖をついて、私たちの後ろから会場に入ってきた彼は、モチベーションを高め、インスピレーションを与える準備をしていました。

2010年当時、Catchpointにはわずか12台の監視ノードしかなかったと、Mehdiは振り返ります。
現在では、2400以上のバンテージポイントを持ち、業界最多の数を誇っています。
また、当社の強固なオペレーションチームの継続的な努力により、インターネットのバックボーン、クラウド、ラストマイル、無線、エッジを網羅し、さらにお客様のプライベートネットワークにエンタープライズノードを設置する機能を提供することで継続的に成長を続けています。

Catchpointは、重要なものを重要な場所で監視し、インターネットスタック全体の問題がお客様のビジネスに影響を与える前にキャッチすることで、世界の大手企業の多くにレジリエントなインターネットを保証するのに役立っています。

ある大手PC・サーバメーカーにお勤めのお客様は、クラウドからの監視に対して、グローバルな視点が重要であると話されていました。
「スイッチやクラウドではなく、(どこにいても)お客さまに最高の体験を提供したいのです」

Catchpointのリアルタイム計測で、Google Public DNSのレイテンシを把握し、解決しました。
通常であれば1時間近くかかるところを、わずか数分で終わらせることができました。

Google社 信頼性エンジニアリングマネージャー Matthew White氏

2023年:レジリエンス(回復力)の年

レジリエンスを重視する企業の姿勢は、私たちの身の回りでも反響を呼んでいます。
McKinsey社は、レジリエンスを「危機から素早く回復するだけでなく、より良く立ち直る能力、さらには繁栄する能力」と定義しており、 世界中のリーダーが「レジリエンスの構築についてこれまで以上に考えている」と見ています。
FKOでは、このテーマが何度も浮上し、特に、Catchpointの技術戦略アドバイザー、OrionX.net社のパートナーで、かつてAWSやNetflixなどのクラウドリーダーだったAdrian Cockcroft氏が、幸運にも私たちの議論に加わり、継続的レジリエンスを語ってくれました。

継続的なレジリエンスに向けた動き

当初、工学的な意味でのレジリエンスは、災害復旧の意味合いが強かったとAdrianは語りました。
ほとんどの人が、この一環としてテストをしていませんでしたが、今日、クラウドコンピューティングとカオスエンジニアリングの組み合わせにより、私たちは継続的なレジリエンスに向かっています。
開発中だけでなく本番でも、継続的そして積極的に、ユーザが期待通りのアプリを体験していることを確認するため、継続的なテストが規律となるよう、CI/CD+CTについて考え始める必要があるのでしょう。

(訳注:CI/CD…Continuous Integration/Continuous Delivery、 CT…Continuous Test)

継続的なレジリエンスとは、開発パイプラインからリリースする際に、テストを行うことです。
あなたのシステム(そしてあなたのチーム)は、あなたが期待するような方法で失敗し、回復するでしょうか?
サービスが遅くなったり、停止した場合にどうなるかを最初から理解しておく必要があります。

そのためには、問題が発生したときにそれを検知し、何が問題なのかを特定し、何がうまくいっていて何がうまくいっていないのかを理解するための、適切な種類のオブザーバビリティが必要です。
さらに、緩和策を策定し、それを実践する必要があります。
フェイルオーバー演習は、銀行顧客からの規制要件を満たすために年に一度だけ行うのではなく、必要なときに確実に機能するように、チームが継続的に行うことを意識した定期的なプロセスである必要があります。

Catchpointは、IPM(Internet Performance Monitoring)プラットフォームでレジリエンスを提供しています。
これは、顧客のインターネットスタック内のすべての依存関係を見渡すことができる比類のない能力を備えているからです。

「普通がどんなものなのかをベンチマークするのです」
「そして、クラウドベンダーやSaaSプロバイダが不具合や遅延の問題を抱えているときに、何が起きているかを明らかにし、顧客がそのような問題を回避する方法を判断できるようにしましょう」

Adrianはそう言います。

レジリエントなサービスを構築するのであれば、これは不可欠です。
DNSは、あなたのインターネットスタック内の他のすべてがレジリエントであったとしても、あなたを殺すことができます。

それをどうやって調べるのか?
失敗の可能性はたくさんあります。
それを、お客様のいるあらゆる場所から、継続的に監視するIPMが必要です。

しかし、企業がそのことに気づくには、痛みを直接体験するしかないこともあると、Adrianは話してくれました。
彼がNetflixで働いていた2008年当時、丸3日間続いた障害が起こりました。
最終的には、SAN(ストレージエリアネットワーク)の仮想化レイヤーがランダムにストレージを破損し始めたことが原因であることが判明しました。

その結果、経営陣は「我々はレジリエントなインフラを運用する方法を理解しているのだろうか」と問いかけるようになりました。
このような疑問が頭をよぎるようになったのは、この障害がきっかけでした。

Netflixがクラウドに移行したのはその直後のことで、スケールを拡大するためであり、その過程でカオスエンジニアリングのコンセプトの開発に貢献しました。
物事がうまくいかないときに何が起こるかを確認するために物事を壊すチームを明確に立ち上げ、Netflixのシステムが必要に応じて失敗を吸収できるレジリエンスを持つようにするためでした。

同様にAdrianは、最初の大規模な侵害を経験するまでは、セキュリティに関心を持つことはないと言います。
公共の場でのダウンタイムを経験した企業は、常にレジリエンスの重要性に敏感になっているものです。

勝ち抜くために必要なのは、レジリエントなビジネス

Constellation Research社のRay Wang氏も同じテーマで講演を行いました。
彼の最初のスライドは驚くべきもので、2000年のフォーチュン500社の61%が、もうこの世に存在しないというものでした。

そして、「世界で一番不味いピザ」を販売したにもかかわらず、2000年から2019年にかけて株価が3ドルから350ドルに上昇したドミノ・ピザの成功例を取り上げました。
なぜか? それは「彼らは他の誰よりもデジタル化を理解している」からです。
彼らは「ピザビジネスにおける誰よりも優れた体験監視」を実現し、ピザの準備、調理、配達の各工程で何が起こっているかを革新的に顧客に理解させたのです。

2023年、すべてのビジネスは、インフレ、侵略、感染、金利、在庫の課題など、さまざまな危機に直面すると、Rayは言います。
しかし、デジタル・ジャイアント(その中でも、Facebook、Google、Netflix、Amazon、Tesla、Microsoft、Apple)は、2017年から4倍になっていることは、覚えておくとよいでしょう。

彼らが成功し続ける理由とは?
「経験を管理する方法を理解しているからです」
そして、最近の多くのレイオフや差し迫った不況の脅威にもかかわらず、技術予算は実際に増えています。

なぜなのでしょうか?
Constellation Research社が2022年秋にバイヤーにインタビューしたところ、企業はソフトウェアに賭け続けていることがわかりました。

それはなぜか。

  1. 熟練した人材が足りないから
  2. そのため、スマートなソフトウェアやオートメーションに頼って、業務を改善する必要があるから

です。

「Catchpointの皆さんは、こうしたデジタルビジネスの中心的存在です」
「なぜなら、オペレーションからセキュリティ、eコマースでの取引状況、パフォーマンスやアップタイムに至るまで、ビジネスのあらゆる側面に関するインサイトを提供する能力が、すべてここに集約されているからです」
「そして、ユーザにとって最も高くつくのはダウンタイムなのです」

Constellation Research社 Ray Wang氏

Catchpointのおかげで、この1年半、5分以内に発見できなかったインシデントは1つもありません。
2時間から5分に短縮されたことは、私たちにとってかなり大きなことです。

Qualtrics社 テクニカルオペレーションディレクター David Gonzalez氏

頂点への旅路

私の同僚であるCROのChip Salyards氏のプレゼンテーションでは、Gartner社がダウンタイムの平均コストを1分あたり5600ドルとしていることを会場に思い出させました。
(同僚のMark Towler氏は、これが今日の経済状況では6700ドルに相当すると指摘しています

ビジネスにおけるコストは明らかであり、最小限のダウンタイムを実現するために直面する課題は日々増大しています。
インターネットは指数関数的に複雑化し、その結果、脆弱性が高まり、リスクが増大します。
企業は、ログ、コードトレース、メトリクスの組み合わせにより、内部システムを確実に監視し、ダウンタイムを防止するために、長い間APMソリューションに注目してきました。

高速で信頼性の高いユーザ体験への要求は、それ自体が商品となり、グローバルなインターネットを通じて、分散した従業員と顧客の両方に提供されなければならない今日、IPMの必要性がこれほどまでに高まったことはありません。

Catchpointの14年の歴史の中でも、このエキサイティングな時期にCMOとして、間違いなく市場で最初のIPMソリューションであるこの会社で働けることを誇りに思います。
私たちは間違いなく、最も深く広い可視性と、最も柔軟で最先端の分析・診断エンジンを備えた、今日最も進んだIPMソリューションを提供しています。

私たちは、今年もエキサイティングな一年を過ごすことができます。
フィールド・キックオフは、お客様のインターネット・レジリエンスの実現を支援するという素晴らしい機会を最大限に生かすために、チームを整え、興奮させるのにふさわしいものでした。
私たちの今後の旅は、確実に頂点を目指すものです!