複数の拠点や支店の監視における費用対効果の課題を解決する
Enterprise軽量版ノードによるシームレスで費用対効果の高い接続性の実現
2024年7月19日
翻訳: 逆井 晶子
この記事は米Catchpoint Systems社のブログ記事「Solving the challenge of cost-effective monitoring across multiple locations and branches」の翻訳です。
Spelldataは、Catchpointの日本代理店です。
この記事は、Catchpoint Systemsの許可を得て、翻訳しています。
あなたがスーパーのレジにいるとき、突然支払いシステムが動かなくなったとします。
イライラしますよね?
残念ながら、これは非常に一般的なシナリオであり、一部の人が直接買い物をする前に二の足を踏む理由でもあります。
これは買い物客にとってだけでなく、複数の拠点で事業を展開している企業にとっても大きな頭痛の種です。
たとえ800か所の拠点でポイント・オブ・セールス(POS)アプリケーションがうまく動いていても、801番目の拠点でお客様がチェックアウトできなければ意味がありません。
そのため、すべての支店で重要なアプリケーションの可用性を継続的にチェックし、問題を特定し、その原因を突き止め、迅速な解決を促進するエンタープライズネットワーク監視ソリューションを持つことが、競争力を維持するために不可欠な機能なのです。
Enterprise軽量版ノードの紹介: シンプルでスケーラブルなインターネットパフォーマンスモニタリング
長年にわたり、弊社のお客様はCatchpointのEnterprise Nodesを活用して、ビジネスに不可欠なシステムやアプリケーションをプロアクティブに可視化してきました。
これらのノードは、支店や小売店舗からデータセンター、さらには飛行機やバスなどの移動中の車両に至るまで、さまざまな環境に展開できます。
物理的なアプライアンスでも、Linux OS上で動作する仮想アプライアンスでも、Enterprise Nodesを展開することで、ネットワークやアプリケーションのパフォーマンス、可用性、信頼性に対する深い洞察が得られ、死角がなくなります。
この強力な基盤をもとに、弊社はNetwork ExperienceソリューションをEnterprise軽量版ノードで強化しました。
軽量ソフトウェアであり、柔軟性とスケーラビリティに特化して設計されており、リソース(人員やハードウェア)が限られているネットワーク環境でも簡単にインストールすることができます。
この新機能は、数千の小売店舗に手頃な価格で展開することができ、すべての店舗を包括的にカバーし、継続的に監視することで、ネットワークの堅牢性と応答性を維持します。
大規模なネットワークインフラにおける軽量ソリューションの必要性
今日の広大なネットワークインフラでは、数百または数千の拠点に監視ノードを展開することは法外なコストがかかる場合があります。
しかし、Enterprise軽量版ノードは、既存のルーターや低コストのRaspberry Piデバイスなど、最小限のハードウェアにインストールできる軽量エージェントを活用することで、費用対効果の高いソリューションを提供します。
このアプローチにより、従来の展開に伴う初期費用を大幅に削減することができます。
さらに、Enterprise軽量版ノードはシンプルに設計されており、複雑なプロビジョニングや現場での継続的な保守を行うことなく、技術的な専門知識を持たない現地の従業員でもシステムのインストールと保守を行うことができます。
この使いやすさにより、コスト削減をさらに促進するだけでなく、どのような従業員でもすぐにシステムをセットアップすることができます。
この機能の経済的な利点は、設置にとどまりません。
最小限のコストで、事実上どこにでもノードを配置することで、各拠点での問題を事前に監視し、迅速に診断してエスカレートする前に対処することができます。
例えば、ショッピングのピーク時に、ある小売店舗でクレジットカードシステムが突然故障したとします。
スタッフはお客様に手一杯で、すぐには問題を報告しないかもしれません。
そのため、取引が現金のみになり、時間が経つごとにお金とお客様の信頼を失うことになります。
1時間後に問題が報告されたとしても、何が原因だったかは分かりません。
しかし、ローカルノードが設置されていれば、システムが故障した瞬間に即座にアラートが通知されます。
この迅速な検出により、問題を即座に理解し、影響が出る前に対処し始めることができます。
例えば、$50のRaspberry PiをEnterprise Light Nodeとして設置することで、数時間の売上損失を防ぐだけでなく、お客様サービスの評判も守ることができます。
わずかなコストで、リアルタイムの洞察と問題解決を実現することができます。
分析とアラートの簡略化
Enterprise軽量版ノードを使用すると、エンタープライズネットワークとアプリケーションの状態を簡単に監視することができます。
Enterprise軽量版ノード の分析では、拠点ごとにデータが分解され、各支店の総合スコアと詳細なテストパフォーマンスが提供されるため、ネットワークやアプリケーションの問題を特定することができます。
重要な機能の一つにExperience Scoreがあり、ネットワーク運用チームは各拠点の全体的な状態を迅速に評価することができます。
Enterprise軽量版ノードは、支店のネットワークとアプリケーションの包括的な監視のために設計された一連のテストをサポートしています。
お客様はこれらのテストを支店のルーターに展開し、ネットワーク状態と重要なアプリケーションのパフォーマンスを監視することができます。
例えば、複数の支店を持つ企業では、あるテスト・セットを使用してネットワーク・アクセスの問題をチェックし、別のテスト・セットを使用してアプリケーション・サーバがダウンしているかどうかを判断することができます。
同様に、マネージド・ネットワーク・サービス・プロバイダー(MNSP)は、お客様・サーバ間のアクセスに影響を与える可能性のあるネットワーク問題を検出するためにプライマリ・テストセットを使用し、アプリケーションの正常性を評価することに重点を置いたセカンダリ・テストセットを使用する場合もあります。
上のスナップショットでは、「テスト・パフォーマンス」のセクションで、アプリケーションにアクセスできないことがあったにもかかわらず、ネットワーク・テストの結果が100%であったことを示しています。
これは、支店のネットワークが正常に機能していたことを示しており、問題はおそらくアプリケーションサーバにあったことを示唆しています。
アラートは、ベンチマークやお客様との SLA(サービス・レベル・アグリーメント)に合わせて、テスト・セットアップ内で設定することができます。
例えば、アプリケーションの可用性が5分以内に80%以上低下した場合、ネットワーク・モニタリング・チームに通知するようにアラートを設定できます。
ネットワーク遅延が急増した場合にもアラートを設定することができます。
これらのアラートは既存のものと同様に機能しますが、さまざまな拠点に多数のノードを監視する点を特に考慮して設計されています。
Enterprise Light のユニークな機能に加えて、Catchpointの既存の分析機能は、数千の拠点やノードからの情報をチームに提供します。
この包括的なビューにより、チームは影響を受ける場所をピンポイントで特定し、データを掘り下げて問題の根本原因を特定し、迅速に解決策を考案することができます。
Enterprise軽量版アーキテクチャ
多数の拠点や支店、小規模な拠点を持つ業界は、中央サーバに接続するビジネスアプリケーションを使用するチームに依存しています。
すべての拠点のルーターにEnterprise軽量版ノードを実装することで、企業(およびISPやネットワークプロバイダー)は、エンドユーザの拠点からネットワークとアプリケーションの両方の状態を効率的に監視することができます。
このセットアップは、インフラのパフォーマンスに関する見解を提供するだけでなく、Experience Level Agreements(XLA)の測定もサポートします。
結論として、Enterprise軽量版ノードによるプロアクティブな監視により、複数の支店を持つ企業は、シームレスで費用対効果の高い接続性を維持することができます。
運用に影響が及ぶ前に問題に対処することで、企業は従業員とお客様の両方に信頼性の高いサービスを提供し、貴重な評判、時間、資金を守ることができます。
弊社のNetwork Experience Solution Briefをダウンロードして、ネットワークが常にどこからでも利用可能であることを保証する方法を学びましょう。