
CDN回線品質デイリーレポート
CDN回線通信を可視化
毎日朝8時に、札幌、新潟、東京、大阪、福岡でのCDN各社の前日分の通信状況レポートをSNSに公開しています。
リアルタイムで、自社のWebサイトまでの通信状況や表示速度を24時間計測・監視されたい企業のご担当者様、お問い合わせフォームからご連絡下さい。
日本道路交通情報センターさんが高速道路の混雑状況をお知らせするのと同じように、メディア向けにリアルタイムの通信状況提供も可能です。
計測・監視について
計測対象CDN回線
- Akamai
- Cloudflare
- CloufFront
- Fastly
ベースライン
- NTT光回線(IPoE)
- KDDI光回線
計測都市
- 札幌
- 新潟
- 東京
- 大阪
- 福岡
計測手法
- 15分に1回の頻度
- 1日あたり96の標本の大きさ
- 東京のサーバまでのTrace Route
データの見方
ベースライン(基準線: NTTやKDDIなどの回線で直接繋いだ場合)と各CDNのデータを比較します。
ベースラインより高速なレイテンシであれば、CDNの方が高速化できる可能性があります。
もし、ベースラインよりもレイテンシなどが遅延しているのであれば、CDNの方が高速になるのは難しいです。
CDNは、高速化より負荷分散に価値があります。
CDNのレイテンシがベースラインより高速でない地域については、オリジンサーバを増強する方が高速になります。
CDNは、HTTPSでのファイル配信が主たる役目なので、Trace Routeのレイテンシでは評価できないと思う方も居るかと思います。
HTTPSでの配信については、キャッシュヒットするかどうかが速度を左右します。
キャッシュヒットしたとしても、レイテンシがベースラインより遅い場合には、オリジンより高速にはなりません。
CDNのキャッシュの評価は、キャッシュの「生存時間分析」という手法を使います。
キャッシュヒットが少ないファイルは、時間の経過と共に、メモリから追い出されてストレージに保存され、更にはストレージからも消えます。
最近のCDNでは、ストレージから消えるキャッシュファイルの生存時間延命のために、オリジンのファイルやキャッシュファイルを、別途オブジェクトストレージに保存する手法も使われます。
キャッシュファイルの生存時間を延命して、キャッシュヒット率を高めたとしても、レイテンシがベースラインより遅い場合には、オリジンサーバより高速化しません。
オリジンの負荷が軽減されるだけです。
ですから、この調査レポートでは、Trace Route計測の値を主たるメトリックスとして使っています。
よくCDNの売り文句で「分散されたPoP(Point of Presence)によってエッジ側との距離が縮まって、高速化される」と謳われることがあります。
実際に、そうなっているかどうかを調べる事で、CDNが標榜する「高速化」が成し遂げられるかどうかは確認される方が良いです。
CDNは、負荷分散以外に、WAFやFirewall、BOT対策などのセキュリティの機能も提供しています。
それらは、性能とは別軸の評価がされるべきものです。
このレポートでは、あくまでも性能の軸で評価し、その主たる変数となる回線のレイテンシを見ています。
スループット
スループット(throuhput)とは、単位時間当たりの処理能力やデータ転送量のことです。
高速道路に例えると、車線数です。
スループットを確認することで、送受信できる単位時間あたりのデータ量を確認できます。
しかし、GB単位のファイルのダウンロードでもなければ、スループットは重要ではありません。
Webサイトの閲覧、メッセージ、メール、アプリ、動画など、殆どのアプリケーションは、数Mbpsで事足りてしまいます。
今日のインターネット利用では、殆どがレイテンシ依存です。
スループットで回線の品質を判断するのは誤りです。
このレポートでは、スループットは使いません。
レイテンシ
レイテンシ(latency)とは、デバイスに対してデータ転送などを要求してから、その結果が返送されるまでの遅延時間のことです。
高速道路に例えると、レイテンシは時速。
レイテンシを確認することで、その通信回線がどれだけ素早く目的地であるサーバまで行って帰ってくるかが分かります。
レイテンシの数値が低いほどに、高速でレスポンスが良い回線になります。
レイテンシは、物理的な距離の影響も受けます。
ホップ数
ホップ数(hop count)とは、データが送信元と送信先の間で通過する必要がある中間ネットワーク機器の数のことです。
高速道路をドライブすると、目的地に辿り着くまでに、いくつものインターチェンジや料金所を通過します。
ホップ数が少ないほどに、速度を左右する途中経路のネットワーク機器の影響を減らせます。
パケットロス
パケットロスとは、データが送信元と送信先の間で通過する中間ネットワーク機器で、処理が間に合わなかったりして喪失したものです。
高速道路に例えると、自動車事故に相当します。
パケットロスが増えるほどに、再度、データを送り直す必要があり、各種遅延の原因となります。
パケットロスは、ファイルのダウンロードのような処理ではあまり遅延を感じません。
しかし、オンライン会議やゲームのようなリアルタイムな処理の場合は、数%程度であっても、大きく通信の遅延を引き起こします。
配信先
以下のSNSで毎日朝9時に配信しています。