CDNパフォーマンス調査
Trust, but Verify(信用する、しかし検証する)
概要
CDNの効用
CDN(Content Delivery Network)は、事業者数が増えて選択肢が多くなり、低価格なプランも増えたので、身近なサービスになりました。
今日では、大規模なアクセスがあるWebサイトだけではなく、小規模なWebサイトでもCDNを導入するようになりました。
CDNを導入する目的には、以下のようなものがあります。
- Webサイトの高速化と可用性の向上
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Webページの表示速度は、アクセス数が増大する程に、Webサーバにおいて待ち行列を発生させ、それが遅延要因となります。
CSSやJavaScript、画像、動画などの比較的変更が少ないファイルをCDNから配信することで、Webサーバ側の処理量を減らす事が可能となり、Webサーバの待ち行列を減らして高速化する事が可能です。
昨今では、EdgeComputingのように、CDNのEdgeServer上に一部計算処理を移動させることで、更にWebサーバ側の待ち行列を減らして高速化できます。 - ネットワーク距離の短縮化
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インターネットが、光ファイバーで接続していかに高速であっても、物理的な距離の影響を受けます。
光ファイバーの中では、中心に近い光は直進しますが、コアの壁に反射した光は反射を繰り返しながらコア内を進みます。
更に、インターネットの中はバケツリレーの世界ですから、途中の経路にあるノードで遅延やパケットロスが生じると、その分だけ遅延します。また「分散の加法性」によって、経路上のノード数(ホップ数)が増えるほどに、個々のノードのばらつきの合計が全体のばらつきとなるので、伝送速度のばらつきが大きくなります。
伝送速度の遅延とばらつきの大きさを解決するには、ユーザとのネットワーク距離を縮める必要があります。
CDNが分散型のアーキテクチャを採用し、EdgeServerがユーザにより近いほどに、ネットワーク距離を縮めて、伝送速度の遅延とばらつきを小さくする事が可能です。 - オリジンサーバを隠蔽してCDNのセキュリティフィルターを通す事でセキュリティを向上
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CDNを利用する際には、元々あったWebサーバをCDNの配信元として利用するので、オリジンサーバと呼称します。
Webサーバ単体で運用している場合には、インターネットに直結しているため、攻撃をWebサーバで一手に引き受けることになります。
CDNを利用し、Webサーバをオリジンサーバとして利用すると、そのIPアドレスが隠蔽できるため攻撃を直接受けずに済みます。また、IPアドレスの総当たり攻撃などでオリジンサーバに辿り着いたとしても、CDNのEdgeServerのみと通信するようにIP制限を設定する事で防御が可能です。
CDNの機能としてトンネリング接続を提供しているサービスもあります。
オリジン VS CDNの速度比較
計測頻度は、1時間に4回。
つまり1時間に4回アクセスが増えるだけなので、競合他社のWebサイトに負荷が掛かる事はありません。
あくまでも、第三者機関として計測を行うので、御社が調査していることは競合他社に知られる事はありません。
調査に際しては、御社と守秘義務契約を結んで、秘密厳守で調査いたします。
地域、ISP毎の配信速度の確認
デスクトップサイトも、スマートフォンサイトも計測が可能です。
マッピングの確認
ランディングページやトップページなどの単ページでの計測での比較、ECサイトやメディアサイトのような複数ページの遷移が発生する動線計測も可能です。
特に、動線計測の場合は、ページ単位での速度より、目的の行動を達する事までの時間が重要になります。