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Andante

Andanteアップデート

2022年7月7日
翻訳: 竹洞 陽一郎

新しくデザインされたスマートボード

Catchpointのスマートボードは、パフォーマンスの問題を検出し、その原因を迅速に特定するためのユニークで強力なツールです。
私たちは、より直感的に使えるようにスマートボードのデザインを変更し、お客様が必要な答えをより速く得られるよう努力してきました。
この新しいデザインのプレビューをAndanteのオプションとして提供できることを嬉しく思います。

新しいスマートボード(プレビュー)

新しいスマートボードは、現時点ではテストデータソースのみをサポートしていることに注意してください。
RUM、エンドポイント、ノードに拡張する前に、是非ともお客様のご意見をお聞かせください。
新しいスマートボードは、Symphonyでのみ利用可能ですので、まだSymphonyをお使いでない方は、今が乗り換える絶好の機会です。
ポータルにログインし、画面上部の「Switch to Our New UI」をクリックするだけです。

新しいスマートボードをプレビューするには、Symphonyのスマートボードに移動し、データソースとしてテストを選択し、右上の「Preview New Version」スイッチをクリックするだけです。選択した内容はブラウザに保存され、もう一度スイッチを押せばいつでも元に戻せます。

スマートボードのプレビュースイッチ

ノード間テスト(GA)

スマートボードでのBGPイベントタブ

BGPスマートボードのタイムラインには、ルートの広告や撤退などのイベントが表示され、関心のある時間枠でいつルーティングの変更が発生したかを確認することができます。
このリリースでは、各イベントの詳細情報をより簡単に見つけることができます。
下にスクロールしてBGPイベントタブを選択し、必要に応じてタイムラインを調整すると、テーブルに各イベントの完全な詳細が表示されます。

BGPイベントタブ

BGPルートハイジャックの検出

コントロールセンターライブラリに、組織のBGPトラフィックの発信元となるべきASNのリストを保存する機能が追加されました。
これにより、ルートハイジャックの可能性にフラグを立てることができます。
ASNをライブラリに追加するだけで、BGP概要ダッシュボードを表示したときに、予期しないASNから発表されたプレフィックスが赤くハイライトされ、調査するように警告されます。

国別BGP情報

BGPオーバービューダッシュボードでマップを表示すると、国ごとのサマリー情報が表示されます。
興味のある国をクリックすると、その国に関連するBGPプレフィックスの到達性データおよびハイジャックが表示され、潜在的な地域の問題をすばやく特定することができます。

BGPマップ

タイルウィジェットの改善

BGP 概要ダッシュボードのタイルウィジェットで利用可能なオプションを拡張しています。
新しいタイルウィジェットには以下が含まれます。

検索
プレフィックスで検索し、それに応じてタイルをフィルタリングするテストが可能です。
「Group by」ドロップダウン
オプションは、none、supernet、label、folderです。
「Metric」ドロップダウン
オプションには、到達性(%)、可用性(%)、到達性(∆)、可用性(Δ)があります。(※)

※訳注: Δ(デルタ)は、二つの値の差分という意味です。
新しい値から古い値を引いた差を表します。

新しいBGPルートカード

BGPオーバービューダッシュボードに、到達性、近隣ピア、RPKIステータス、プリフィックス撤退を表示する新しいカードが追加されました。
各カードのメトリクスをソース別(Catchpoint、Ripe Ris、Routeviews)に分解することができます。

タイムピッカー

BGPオーバービューダッシュボードの上部にタイムピッカーが追加されました。
表示したいタイムフレームを選択するだけで、ダッシュボードの全てのウィジェットが自動的に更新されます。

監視の強化

Traceroute MTU/MSSとMPLS(※)について

最大伝送単位(MTU)と最大セグメントサイズ(MSS)は、ネットワーク上のホスト間の転送速度に大きな影響を与える可能性があります。
CatchpointのTracerouteモニターは、各ホップについてこれらのメトリクスを取得できるようになり、ネットワーク速度に影響を与えているかどうかを判断できるようになりました。
TracerouteテストのAdvanced SettingsでMTU Path Discoveryオプションを有効にするだけでよいのです。
また、各ホップのMPLSラベルをキャプチャし、特定のネットワークルートがどのトンネルに関連しているかをすばやく識別できるようになりました。

※このオプションは、テスト対象のノードにCatchpoint Agentをロールアウトした後に機能します。

MTUパス検出の有効化

SSL証明書のデータのキャプチャ

CatchpointのオブジェクトとAPI(JS)監視が、ハンドシェイクからSSL証明書データをキャプチャできるようになりました。
これを有効にするには、テストのAdvanced Settingsセクションで「Http Headers Capture」を選択します。
有効にすると、テストは、発行者、有効期限、代替名、親証明書など、各証明書の主要情報をキャプチャするようになります。

記録ツールでウォーターフォールの要求をクリックし、Headerタブを選択すると、キャプチャした証明書データを表示できます。

SSL証明書データの表示に加えて、有効期限までの日数を使用してWebオブジェクトおよびJS APIテストのアラートを生成できるようになり、有効期限切れの証明書および無効なルート証明書に関する新しいSSLエラーコードも表示されるようになりました。

SSL証明書のデータとSSLコネクションの詳細

分析の更新

ベースレスポンス指標の削除

モニタータイプ間のパフォーマンス比較を簡単にするため、「ベースレスポンス」指標を削除し、異なる種類のテストに対してより一貫して計算されるように「レスポンス」メトリクスに更新しました。
詳細については、こちらをご覧下さい。

訳注: レスポンスは、以下の数値の合算となります。
レスポンス = DNS + TCP/IP 3way handshake + SSL + Wait + Load

Explorerの機能強化

Exploererの内訳/列セクションに「ネットワークタイプ」セレクタを追加し、テストノードが接続しているネットワークのタイプ(バックボーン、クラウド、ラストマイルなど)別にテスト結果を比較できるようになりました。

コントロールセンターの更新

スクリプトエディタのインターフェイスの改善

ご要望の多かった、スクリプトエディタのウィンドウを拡張する機能を追加し、テストのスクリプトを見やすく入力しやすくしました。
また、スクリプト全体をコピーして他の場所に貼り付けるためのボタンも追加されました。

新しいスクリプトエディタ

資格情報ライブラリの追加テストタイプへの対応

資格情報ライブラリは、パスワード/証明書を適用するために標準のリクエストセクションを使用しないIMAP、SSH、FTP、MQTTを含む、より多くのテストタイプをサポートするようになりました。

ASNライブラリの追加

BGPルートハイジャック検出のためのASNリストを格納します。
詳細については、上記の「BGPの機能強化」セクションを参照してください。

その他のライブラリの機能強化

エンドポイント監視の改善

スマートボードのオーバービュータブ: 障害ドメイン分離の改善によるトラブルシューティングの迅速化

IT問題のトラブルシューティングは、従業員のデバイス、WiFi、VPNまたはSASE(Secure Access Service Edge)、ISP/インターネットルーティング、アプリケーションコード、その他のインフラなど、多くの異なるコンポーネントを含む複雑なプロセスである可能性があります。
エンドポイントスマートボードの新しいオーバービュータブを使用すると、特定の問題が発生している場所をより迅速に特定できるため、チケットを迅速に解決し、従業員を業務に復帰させることができます。

オーバービュータブには、ネットワークの変更、デバイスのオンライン/オフラインの状態、パフォーマンスの変化、VPN やアプリケーションなどのさまざまなコンポーネントで検出されたエラーなどの重要なイベントが自動的に表示されます。

エンドポイントオーバービュータブ

シングルサインオンの更新

複数の発行元と証明書のサポート

Catchpointのシングルサインオン機能では、IdP(IDプロバイダ)によるログインのために、さらに2つのIdPをサポートするようになりました。
これは、1つの証明書の有効期限が切れそうで、新しい証明書に交換する必要がある場合に便利です。
「追加証明書」セクションに新しい証明書をアップロードするだけで、Catchpointはどちらの証明書からの署名でもSAMLレスポンスを受け入れるようになります。
その後、新しい証明書を使用するようにシステムを切り替えることができ、CatchpointでのSSOはシームレスに機能し続けます。

REST API v2 (限定プレビュー)

ここ数回のリリースで、私たちは新しいREST APIに少しずつ価値を加え、Andanteでさらにいくつかの主要な機能を追加しました。
更に、全ての既存のエンドポイントからのレスポンスを更新し、データの消費をより簡単に、API全体でより均一にしました。
レスポンスはより一貫したフォーマットで作成されるだけでなく、使用制限やスロットルデータなどの貴重な情報も含まれるようになり、自動化スクリプトを書くときに便利です。

Andanteに追加された新機能は以下の通りです。

お気に入りのチャートとウォーターフォールの詳細の取得

従来のREST APIとのギャップを埋め、Symphony UIで作成されたお気に入りのチャートを取得できるようにします。
お気に入りチャートのデータには、メトリクス、サマリーデータ、エラーの詳細が含まれます。

Waterfallデータエンドポイントは、Symphony UIのRecordsページで利用可能な全ての詳細を取得します。
これには、テストの詳細、サマリー メトリック、ステップの詳細、ホスト/ゾーン/コンテンツ データ、スクリーンショットへのリンク、フィルム ストリップ、および個々のリクエストの詳細が含まれます。

エンドポイントデバイスの生データ及び集計データ

特定のエンドポイントデバイスの1時間分の生データを取得します。
必要に応じてデータを分割/グループ化する動的な問い合わせを構築でき、データセット全体を取得するのではなく、特定のメトリックのみを要求することもできます。

ノードグループ管理

ノードグループの取得、作成、更新、および削除が可能です。

REST API v2の限定プレビュー版へのアクセスをご希望の方は、Spelldataのサポートまでご連絡ください。
新しいREST APIの変更点に関する詳細な情報は、こちらをご覧ください。

Terraform Providerの実装

CatchpointのTerraform Providerは、「Monitoring as Code」を提供し、Webサービスの監視を即座に設定することができます。
私たちは、全ての監視を使用したWebテストの作成をサポートし、オプションのプロパティをサポートするためにProviderを更新しました。
これは、ターゲットとスケジューリング、高度な設定、インサイト、リクエスト、アラートなど、Symphony UIで見られる全てのセクションを含みます。

ステップバイステップの手順書は、こちらからご覧頂けます。