SpeedData

Hawk

Hawkアップデート

2023年6月21日
翻訳: 竹洞 陽一郎

このリリースは、速い鳥というテーマに沿って、鷹と名付けられました。
鷹は獰猛な鳥で、視力が非常に良く、特に強力な爪を持っています。
獲物を求めて飛び掛かるとき、時速120マイル(193キロ)以上の速度に達することができます。

北アメリカではアカオノスリが一般的ですが、南極を除く全ての大陸には他の様々な種類の鷹が存在します。
あなたの爪を食い込ませることができる新機能を以下でチェックしてください!

Playwrightテスト(限定プレビュー)

この度、Playwright Transactionのテストタイプをプレビューからベータに移行し、リリース後にパブリックノードインフラストラクチャにサポートを展開することを発表いたします。(※)

Playwrightは、主要なブラウザのテストをサポートするテスト自動化フレームワークです。
当初はEdgeをサポートし、将来的に更なるブラウザを追加する予定です。
Catchpointの新しいPlaywrightテストタイプでは、標準のPlaywrightスクリプトを使用してブラウザトランザクション計測・監視を構築し、既存のSeleniumトランザクション計測・監視と同様に、Records、Explorer、スマートボードで結果を分析することができます。

Catchpointパッケージのサポートなどの詳細については、当社のドキュメントポータルで入手可能なPlaywrightスクリプトガイドおよびEnterpriseノードセットアップガイドをご覧ください。

※この機能は、SyntheticAgentのアップデートに依存しており、リリース後に段階的にパブリックノードにロールアウトされます。
(Spelldata管理の日本のノードは展開済みです。)

トランザクションテストでのPlaywrightトランザクションスクリプト

Get Started

本リリースでは、Catchpointへの新規ユーザや既存ユーザが、利用可能な強力な機能を探索するのに役立つ新しいツールを導入しています。
Catchpoint ポータルのどこからでも、トップバーの「Get Started」ボタンをクリックするだけです。
これにより、関連するヘルプ・ドキュメント、注釈付きスクリーンショット、および(近日公開予定の)新しいヘルプ・ビデオへのリンクを含む概要ポップアップが開きます。

Catchpointのソリューションを最大限に活用していただけることを願っています!

※日本のお客様向けに、Spelldataで日本語訳したものをご提供予定です。

カスタムダッシュボードでのGet Started

インターネットウェザー ー APIとWebhook

ビジネスの運営に依存しているサービスに障害が発生した場合、必要な情報をできるだけ早く入手することが重要です。
インターネットウェザーは、プロバイダが問題を認識し報告するのを待つ必要がなく、あらゆる地域のサービス停止を早期に検出します。

このリリースでは、APIおよびWebhookを介してリアルタイムの障害通知を提供するようインターネットウェザーサービスを拡張し、インシデント対応ワークフローに直接統合できるようにしました。

この機能にご興味がある場合は、Spelldataの営業窓口にお問い合わせください。

インターネットウェザーのアラート設定画面

HTTP/3対応

オブジェクトテストと JavaScript APIテストが HTTP/3をサポートするようになりました。
HTTP/3は、ハイパーテキスト転送プロトコルの3番目のメジャーバージョンです。
TCP に依存する以前のバージョンとは異なり、HTTP/3はUDP(User Datagram Protocol)上に構築された多重化トランスポートプロトコルであるQUICを使用します。

このリリースでは、これら2つのテストタイプに新しい詳細設定を導入し、使用する HTTP バージョンを選択できるようにしました。
使用可能なオプションは以下のとおりです。

フォールバックありのHTTPバージョンを選択すると、選択したバージョンが使用不可能な場合、ハンドシェークは前のHTTPバージョンにフォールバックします。

※この機能は、SyntheticAgentのアップデートに依存しており、リリース後に段階的にパブリックノードにロールアウトされます。
(Spelldata管理の日本のノードは展開済みです。)

単ページ計測・監視でのHTTPの選択画面

Terraformとの統合の強化

Terraformは、リソースの迅速なプロビジョニングに使用できる人気のInfrastructure-as-codeツールです。
CatchpointのTerraformプロバイダを使えば、最小限の設定でテストの作成、更新、削除、インポートができます。
以前の統合では単ページ計測・監視のみをサポートしていましたが、今回のリリースでは以下のテストタイプのサポートを追加しました。

Explorerでのインラインフィルタリング

私たちは、一般的なワークフローをより簡単にするため、常にCatchpointポータルインターフェースの合理化に努めています。
ユーザからのフィードバックに基づき、エクスプローラーにインライン・フィルタリングを導入し、パフォーマンス・チャートにフィルタをより迅速かつ簡単に適用できるようになりました。

市町村、IP、ステップなどのフィルター名を選択または入力するだけで、選択可能なオプションが表示されます。
必要なときにいつでもブレードにアクセスして利用可能なフィルターを参照することはできますが、適用したいフィルターがすでに決まっている場合は、このオプションの方が速く簡単です。

インラインフィルタリング

BGPスマートボードとオーバービューダッシュボードの更新

BGPパスタイムライン

BGPパスタイムラインの全パスを表示する際の時間枠選択ブラシがアップデートされ、ホップごとの視覚化に使用されるデータを示すエリアの最後に黒線が追加されました。

BGPパスでの時間枠選択の新しいUI

ヒートマップ上の個々のセル選択

BGP概要ダッシュボードメトリックブレード上のヒートマップでは、現在、垂直列全体だけでなく、個々のセルを選択できるようになりました。
これにより、問題のある正確なセルを特定でき、MTTR(平均修復時間)を短縮できます。

BGP概要ダッシュボードでのヒートマップのセル選択

レコード比較機能の強化

前回のリリースでは、レコード比較機能を導入し、Web、HTMLコード、API、トランザクションテストの最大4回のテスト実行またはトランザクションステップを選択して並べて比較することができました。
このリリースでは、さらに柔軟に異なる実行やステップを比較できるように、新たなフィルタリングオプションを追加しました。
これにより、データを2つの方法で表示することができるようになります。

プライマリデータとの比較
このビューでは、主となる実行に対して全ての追加された実行を比較し、一致しないデータタイプは除外します。
全データ
プライマリテストに一致するデータタイプがあるかどうかに関係なく、全ての実行から収集された全てのデータを表示します。

また、列のフィルタリングと事前実行タイムラインのフィルタリングも有効にし、同じビューで異なる実行やタイムラインからのデータを比較できます。(※)
これにより、同じ順序や時間枠で起こらなかったとしても、同様のイベントを比較することができます。

※訳注:
今までは、同じ時間同士しか比較ができませんでした。
違う時間の結果を比較することが、データ分析手法として正しいかどうかは議論になりそうですが…
時間別比較ということでは、使う場面がありそうです。

プライマリデータとの比較

カスタムダッシュボードの強化

ウィジェット変更ログ

前リリースで導入された新しいカスタムダッシュボードの変更ログにより、ダッシュボードへの各変更がいつ行われたか、変更内容、誰が行ったかを確認することができます。
これはダッシュボード全体に対してのみ適用され、ダッシュボード内の個々のウィジェットに対しては適用されませんでした。
今回、ウィジェットごとの変更ログを追加しました。

タイル・ウィジェットの並べ替え

カスタム・ダッシュボード・タイル・ウィジェットでは、タイルのデフォルトのソート順をアルファベット順またはメトリック値の重要度順に指定できるようになりました。
これにより、最も重要な情報を最初に簡単に表示できるようになります。ウィジェットのプロパティで、[Sort Order] ドロップダウンで希望のオプションを選択して、これを設定できます。

カスタムダッシュボードでのソートオーダー

ポータル全体の表のダウンロード

多くのユーザから、ポータルに表示されている様々なテーブルのデータをExcelやCSVファイルにエクスポートしたいという要望がありました。
このリリースでこの機能を提供できることを嬉しく思います。
ほとんどのテーブルについて、表示されているデータをエクスポートすることができ、選択されたフィルタもエクスポートされたデータに適用されます。
これは新しいオプションであり、エクスプローラ、レコード、SLOなど、プラットフォーム上の他の場所で生データをダウンロードする既存のオプションには影響しません。

ポータル全体のダウンロード

テスト構成の共有とインポート

既存のテストの再作成には時間がかかり、人為的なミスも発生しがちです。
これを軽減するために、テストの構成設定をエクスポートおよび共有する機能が追加され、別のクライアントまたはディビジョンでテストを簡単に再作成できるようになりました。
設定の詳細はJSONファイルにエクスポートされ、別の部門のControl Center経由でインポートして、元のテストを複製することができます。

以下の設定は、クライアント/ディビジョン固有または機密情報を含むため、エクスポートされません。

テストのエキスポート

追加機能とバグ修正

ノード・スマートボード
新しいノード・スマートボードがすべてのノード・タイプで利用可能になりました。
Divisionのステータス表示
作業するディビジョンを選択する際に、フィルタと同様にステータスインジケータが表示されるようになり、選択するアクティブなディビジョンと非アクティブなディビジョンを簡単に識別できるようになりました。
WebテストのMicrosoft Edgeモニター
Instant Testは、WebテストのMicrosoft Edgeモニターをサポートするようになりました。
REST API v2 エンドポイント
API経由でのユーザの役割管理(ユーザ役割の追加、更新、削除)ができるようになりました。
BGP標準モニター
BGPモニターは「BGP 標準」に名称変更されました。
データソースや保存期間に関して、このモニターの特性に変更はありません。
BGPテスト作成時のIPv6/IPv4 検証
BGPテストを作成するときに、入力された IPv6/IPv4 プレフィックスが有効かどうかをチェックするようになりました。
これにより、入力されたプレフィックスに基づいて正しいルーティング情報を収集できるようになります。
スマートボードのBGPパスの変更とすべてのパスのビジュアルに関する問題の修正
選択した比較時間の間に発生したルーティング変更のみが表示されるように、パスの変更のビジュアルに関する問題を解決しました。