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Penguin

Penguinアップデート

RFC9330 L4Sベースのテクノロジーの展開におけるトラブルシューティングを支援するアップデート

2023年12月14日
翻訳: 竹洞 陽一郎

今年の「高速な鳥」テーマの最終リリースは、世界で最も速く泳ぐ鳥であるジェンツーペンギンにちなんで名付けられました。
これらのペンギンは最大で時速36キロ（22マイル）に達することができます。
主に南極周辺の島々に生息しており、頭に広い白い線と鮮やかなオレンジ色から赤色のくちばしで簡単に識別できます。

インターネットソナー - ステータスページデータ

インターネットソナーは、何十億もの合成テストからの膨大なデータを相関させ、世界中の数百のサービスでの障害を最も早く検出します。
このリリースから、私たちはプロバイダーのステータスページからの根本原因情報を含むインシデントの詳細も含めるようになりました。

インターネットソナーでのインシデント詳細

インターネットスタックマップ (プレビュー※)

顧客向けデジタルサービスは、内部および外部システムの複雑なメッシュで構成されており、ほとんどのウェブサイトやSaaSアプリケーションは数多くのサードパーティのサービスやアプリケーション（CDN、DNS、決済など）に依存しています。
アプリケーションが依存している多くのサービスは、あなたのコントロールや可視性の範囲外にあります。

前回のリリースで、インターネットスタックマップのプレビューを発表しました。
これにより、内部および外部の依存関係を持つアプリケーションのトポロジカルマップを作成し、カスタマイズすることができます。
私たちはスタックマップにさらに多くの機能と機能性を追加し続けており、追加のデータフィルタリングオプションやインターネットソナーとのより良い統合などがあります。

インターネットスタックマップのプレビューに参加したい場合は、Spelldataのカスタマーサポートにご連絡ください。

インターネットスタックマップ

※インターネットスタックマップは、インターネットソナーを有効化しているお客様のみ利用できますので、ご注意ください。

パペッティアトランザクションテスト (※限定プレビュー)

パペッティアは、DevToolsプロトコルに基づいたテスト自動化フレームワークです。
これはChromeデベロッパーツールで使用されるプロトコルです。

Catchpointの新しいパペッティアテストタイプでは、標準的なパペッティアスクリプトを使用してブラウザトランザクションテストを構築し、Records、Explorer、Smartboardで結果を分析できます。
これは既存のSeleniumまたはPlaywrightトランザクションテストと同様です。

パペッティアプレビューにサインアップするには、Spelldataのテクニカルサポートにご連絡ください。

※この機能はエージェントのアップデートに依存しており、2024年1月に展開される予定です。

RUM - 特定のドメインに対してAjaxコレクションを制限する

Ajaxベースのウェブページにおいて、クライアントとサーバー間でデータがどのように交換されているかを包括的に理解するためには、Ajaxコールを特に分析できることが不可欠です。
今回、RUMアプリを設定する際に、ターゲットドメインに基づいてどのAjaxコールをキャプチャするかを制御するフィルターを適用できるようになりました。
これにより、効率が向上し、分析が簡素化され、問題の分離が容易になり、より集中的で効果的な観察戦略が提供されます。

レコード比較 - ウォーターフォール比較ログイン

レコード比較は、同じ画面上で最大4つの異なるレコード（「ウォーターフォール」）を比較できるようにすることで、あなたの仕事を容易にします。
顧客からのフィードバックを受けて、ウォーターフォールデータのために3つの追加比較オプションをレコード比較機能に追加しました。
これで、フルURL、パス、および権限+パスによる複数の実行を比較できるようになりました。

レコード比較

レコードのフィルムストリップ間隔

ChromeのAPIにいくつかの変更があったことに対応して、フィルムストリップキャプチャ機能を改善しました。
テスト作成時にキャプチャ間隔を事前に設定するのではなく、今ではレコード内で直接間隔ビューを調整できるようになりました。
500ミリ秒から2,000ミリ秒の間隔を選択できます。

また、前回キャプチャされたフレームからの変更を反映するフレームのみを表示することも選択できます。

フィルムストリップの間隔変更

DNSダイレクトテストの試行回数とタイムアウトの設定

CatchpointのDNSダイレクトテストでは、特定のネームサーバーの可用性とパフォーマンスを監視するための設定が可能です。
このリリース前は、テストは3回のクエリ試行を行い、それぞれ1.5秒後にタイムアウトするとテスト実行が失敗とマークされていました。
今回、高度な設定に新しいオプションが追加され、クエリ試行回数とタイムアウトの長さをコントロールすることができるようになり、予想されるネームサーバーのパフォーマンスに基づいて調整を行うことが可能です。

これによって、SPFが20秒でタイムアウトになるような、特定のレコードの参照のタイムアウト値に沿って計測できます。

DNSダイレクトテストでのタイムアウト設定

※この機能はエージェントのアップデートに依存しており、2024年1月に展開される予定です。

ノード間テストにおけるTraceroute ECN

インターネットがL4Sに依存し始めるにつれて、L4S（Low Latency, Low Loss, Scalable Throughput: 低遅延、低パケットロス、スケーラブルなスループット）ベースのテクノロジーの展開におけるトラブルシューティングを支援するために、ECNデータをキャプチャするネットワーク監視ツールを強化しました。

明示的輻輳通知（ECN）技術は、クラウドベースのゲーミングやクラウドレンダリングされたVR/ARのような遅延に極めて敏感なアプリケーション向けに特別に設計されています。
私たちの最新リリースでは、ノード間TracerouteテストにECNサポートを拡張しています。
この機能を使用することで、ネットワーク全体の輻輳レベルを密接に追跡することができます。

これにより、パケットロスがECN機能を欠いているネットワーク内の特定のコンポーネントによるものかどうかについての重要な疑問に対処するのに役立ちます。

ノード間テストにおけるTraceroute ECN

エクスプローラーでのTraceroute ECN分析

ECN関連の問題を特定するプロセスを簡素化するために、エクスプローラーにECNサポートを拡張しました。
これで、ECNを次元として利用し、さまざまなメトリクスを解析してネットワークパフォーマンスに関する洞察を得ることができます。
ECNステータスの次元は、エクスプローラーで利用可能な任意のメトリクスに適用することができます。

Traceroute ECN分析

Traceroute - 追加モニターへのアップデート

直近のリリースで、パスMTU、TCP MSS、MPLS、ジッターなどの新しいTracerouteメトリクスを追加しました。
これらの直近導入された機能は、今回、他のテストタイプと共にTracerouteが追加モニターとして選択された際に利用可能になりました。
UIはこれらの変更を取り入れ、シームレスな体験を提供するように更新されました。

※この機能はエージェントのアップデートに依存しており、2024年1月に展開される予定です。

テストスイート

アプリケーションのパフォーマンスの全体像を得るためには、さまざまなタイプの複数のテストを使用して監視することがしばしば有益です。
テストスイートを使用すると、個々のテストを手動で作成する代わりに、特定のアプリケーション用の事前設定されたテストセットを一度に作成することができます。

このリリースでは、テストスイートを標準のフォルダーとテストに変換する機能を追加し、現在の標準的な合成テストで利用可能な豊富な編集機能にアクセスできるようにすることで、テストスイートを強化しました。
また、テストスイートの変更ログも有効にしました。

テストスイートでサポートしてほしいサービスがある場合は、リソースセンターの「フィードバックを共有する」セクション（"?" メニュー内）で機能リクエストを作成することで、私たちに知らせることができます。

Google Pagespeedスコアの廃止

このリリースでは、Googleによって廃止され、Lighthouseスコアに置き換えられた元のGoogle Pagespeedスコアのサポートを削除しています。
LighthouseスコアはCatchpointのWebpagetestテストタイプから利用可能で、パフォーマンスデータへの洞察が向上しています。

その他の追加機能

テストプロパティにおけるテスト時間閾値のデフォルト設定
警告およびクリティカルなテスト時間の閾値は、デフォルトで設定されているかどうかに関わらず、既存および新規のすべてのテストで表示されます。
エクスプローラー内の追加の時間間隔
「過去30日間」「先月」「過去90日間」の時間枠を表示する際に、今後は「週」の時間間隔を選択して、週ごとのパフォーマンストレンドを見ることができます。
新しいモバイルデバイスでのモバイルテスト利用可能
現在のApple、Samsung、Googleのすべてのモバイルデバイスをモバイルテストでエミュレートすることができます。
累積レイアウトシフトのパーセンタイル計算
特定のランクでの値を見るために、異なるパーセンタイル計算を選択することができるようになりました。
また、セット内の値の所定の割合以上の最低メトリック値も表示できます。
REST API v3エンドポイント - RUMお気に入りチャート
お気に入りチャート作成時に設定されたリアルユーザーお気に入りチャートの詳細を取得します。
アカウントアクティビティとREST API v3エンドポイント
各テストのテーブルに以下のフィールドが含まれるようになりました。
  • 頻度
  • 作成タイムスタンプ
  • 最終更新者
  • エンドポイントURL
REST API v3エンドポイント - アラートアイテムエンドポイント
BGPアラートに対する回答情報を含むようになりました。