Catchpointで「データの力」を活用する
効果的なオブザーバビリティ・ソリューションで監視を進化させる
2022年9月30日
翻訳: 島田 麻里子
この記事は米Catchpoint Systems社のブログ記事 Harnessing the “Power of Data” with Catchpointの翻訳です。
Spelldataは、Catchpointの日本代理店です。
この記事は、Catchpoint Systemsの許可を得て、翻訳しています。
過去25年間、私はネットワーク、アプリケーション、サービスなど、基本的にあらゆるデジタル機器を監視し、「いつ道路を横断すれば安全なのか」を理解するための探求を続けてきました。
ただやみくもに道路を横断するのは非常に危険です。
それは、活用できるデータポイントの数と、そのデータが完全なものかどうか、つまり信頼できるソースからリアルタイムで取得された要約されていないRAWデータであるかどうかにかかっており、あなたはその情報をもとに、「いつ」道路を渡れば安全なのかを判断することができます。
交通量の多い道路を渡るとき、私たちの脳はどのような監視をしているのか
最も優れた分析エンジンのひとつが人間の脳です。
リアルタイムで生データを取り込み、それを処理し、意思決定に役立てることができるのですから、驚くほど優れています。
そこで、交通量の多い道路を渡ろうとするときに、脳が使っている監視ポイントについて考えてみましょう。
- 目は生のデータを光と闇の点滅としてとらえます。
脳はこの点滅を、道路標識や人、車などのオブジェクトに分解します。 - ワーキングメモリは、その車がじっとしているか、こちらに向かってくるにつれて大きくなっているか、走り去っていくにつれて小さくなっているかを判断します。
- 一方、耳は空気の振動という生の情報を取り込み、脳はそれを風や声、車のエンジン音などに変換しています。
- 最後に、あなたの目、耳、記憶から入ってきた全ての生データは、道路を横断するかどうかの判断に役立ちます。
これが、多くの入力と視点からのリアルタイムのRAWデータと、その情報を分析する力なのです。
これらのインプットの一つでも欠ければ、意思決定の精度は大きく低下します。
道路を横断するタイミングを目だけで判断するとしましょう。
ただし、次の条件は守らなければなりません。
- 右しか見ることができない
- 1秒間目を開けて、その後15秒間目を閉じる
- また1秒間目を開けて、その後15秒間目を閉じる
- さらに1秒間目を開けて、その後15秒間目を閉じる
これは「限られたデータソースからのサンプリングデータ」と呼ばれ、多くの監視ソリューションがこの方式で運用されています。
そんな道路を安全に渡るより、宝くじに当たる確率の方が高いですよね!
さて、道路を横断する際に複数のデータをリアルタイムで入手することの重要性をご理解いただけたと思いますので、同じロジックをSaaSアプリケーションや複雑なデジタルトランザクションの監視に適用してみましょう。
効果的なオブザーバビリティ・ソリューションに必要な4つの能力
長年にわたり、私は、オブザーバビリティ・ソリューションが効果的に機能するためには、4つの能力が必要であることを学びました。
- 三角測量のための複数のバンテージポイントを提供しているか(数十、数百ではなく、数千単位の話です)
- そのバンテージポイントは、ラストマイル、バックボーンプロバイダ、DNS、CDNなど、様々なタイプのテクノロジーを網羅し、あなたが全体像を把握できるようにする必要がある。
- データは非集計の生フォーマットで保存されなければならない、つまりサンプリングはしてはいけない。
私は、原子状でリアルタイムのデータを継続的に供給してほしい。 - このデータを自分の好きなように処理できる解析エンジンである。
これが、今日と明日のハイパーコネクテッドワールドを監視し、その道を確実に渡っていくために必要なことなのです。
そして、ここは田舎道ではないことを心に留めておいてください……ここはニューヨークかムンバイのダウンタウンです。
これは、IT部門が顧客や従業員が求める完璧なデジタル体験を実現しようとする際に直面する課題に相当し、同時に、常に変化し続ける非常に複雑なデジタルインフラを基盤としてデジタルサービスを提供しなければならないことを意味します。
そして、デジタルの世界では、失敗や遅延はビジネスの存亡に関わるリスクとなります。
Catchpointのオブザーバビリティ・ソリューションへようこそ
Catchpointのオブザーバビリティ・ソリューションは、デジタル資産の健全性とパフォーマンスに関する答えを提供します。
これを実現するために、私たちは様々なデータソースやテレメトリータイプから、end-to-endのデジタルサービスのサプライチェーンと配信チェーン全体から生データを取得し、CatchpointのOrchestraデータベースにデータを保存して、お客様がデータを照会、可視化、分析、コラボレーション、統合して問題を迅速に特定できるようにします。
Catchpointの専用データベース「Orchestra」を活用することで、多次元データの閲覧が可能となり、複数の指標を長期間にわたって表示する方法にも制約がなくなります。
これにより、今日のハイパーコネクテッドワールドが導入した何百もの干し草の山から、1本の針を見つけることができるようになるのです。
上のウィジェットでは、3つの航空会社のWebとネットワークのパフォーマンスが、次のように表示されています。
- 90日分の非集計データ
- 9種類のメトリクス(テストタイム、累積レイアウトシフト、最大コンテンツペイント、初回コンテンツペイント、パケットロス率、ラウンドトリップタイム、ホップ数、自律システム、DNS)
- ビジュアル化:時間別/テスト別/都市別
このビューでは、各航空会社のCore Web Vitals、Network Stats、DNS情報を特定のテストや都市ごとに分けて比較対照することができるのです。
ご覧のように、7月1日午前0時、ニューヨーク市近郊でデルタ航空に接続しようとした人は、パフォーマンスに問題があったようです。
アップデートがプッシュ配信されていたのでしょうか?
CDNプロバイダに問題があったのでは?
その原因は様々ですが、CatchpointのOrchestraデータベースと分析エンジンを使えば、このスパイクの原因が何であるかを迅速に診断することができます。
これはほんの一例で、SaaSアプリケーションやその他のデジタルトランザクションも簡単に監視することができています。
多角的な視点からのグローバルな可視化を提供し、非集計データの取得、あなたが必要と考えるどんな情報でも表示することができるオブザーバビリティ・ソリューションに監視を進化させることをお考えなら、Catchpointは絶対にあなたのリストのトップになる必要があります。
Catchpointが持つ、データのパワーを活用する比類なき能力を、今すぐお試しください。