インターネットの通信を高速道路に例えるならば、車線数が帯域幅、時速はレイテンシに該当します。
どんなに帯域幅が広くても、レイテンシが遅ければ、高速道路の渋滞のように通信は遅延します。
また、途中経路のパケットロスは、高速道路上での事故で混雑を引き起こすように、通信を遅延させます。
目的
Trace Route計測・監視の目的は、日本道路交通情報センターの高速道路の混雑状況のニュースのように、現在のインターネットの経路状況の計測・監視です。
刻一刻と変化する対象都市の対象ISPからWebサーバやCDNのEdge Serverまでの各ホップにおけるレイテンシとパケットロスを計測・監視し、ネットワーク到達可能性(Reachability)を把握します。
サービスに遅延や接続障害が発生した際に、Trace Routeのデータがあると、下のレイヤーでの通信が確保できているかどうかの判断が可能となります。
また、Layer3のIP、Layer4のTCPやUDPでの遅延が生じている、パケットロスが発生している場合は、当然ながら、障害や遅延の際の対応策が変わります。
実装
ターゲットなるホスト名、もしくはIPアドレスを頂きます。
札幌、東京、大阪、福岡の国内4都市から、定常的にTrace Routeを実行して、経路上のレイテンシとパケットロスを計測・監視します。
計測頻度で、パケットロスを検知する確率が変わります。
パケットロスの発生確率は、途中経路のネットワーク機器の品質や負荷に問題が無ければ、ポアソン分布に従います。
計測頻度は、1分、5分、15分からお選び頂きますが、1分が推奨です。
データ
散布図

累積分布関数

個票の詳細データ

長所・短所
長所
- 指定の都市、指定のISPやキャリアでのTrace Routeを定常的に行う事で、遅延や通信障害などを素早く検知して対応する事が可能です。
短所
- 指定した都市や、ISP、キャリア以外のデータは取得できないので、計測していない地域については「暗黒状態」となります。
アラート/レポート機能
アラート機能
- エラー検知
- パケットロスを検知した場合には、即座に、指定のメールアドレスにアラートメールを送信することが可能です。
- 遅延検知
- レイテンシの閾値を設定し、その値を超えた観測値を計測した場合には、即座に指定のアドレスにアラートメールを送信することが可能です。
レポート機能
日次で、Trace Routeのレイテンシについて、グラフ化したレポートを指定のメールアドレスに送信することが可能です。
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