2023年秋 プロダクト発表会のまとめ
Catchpoint 最新のイノベーションを紹介
2023年12月1日
翻訳: 島田 麻里子
この記事は米Catchpoint Systems社のブログ記事「Fall 2023 Product Launch Recap」の翻訳です。
Spelldataは、Catchpointの日本代理店です。
この記事は、Catchpoint Systemsの許可を得て、翻訳しています。
Catchpointがインターネットをより良くする新しい機能を紹介
2023年秋のプロダクト発表会では、検知までの時間を短縮し、自動化機能を向上させ、グローバルなオブザーバビリティ・ネットワークをさらに拡大する、Catchpointの最新のイノベーションを紹介しました。
2023年秋のプロダクト発表会を視聴
What’s new at Catchpoint! Fall 2023 Product Launch Event from Catchpoint Systems on Vimeo.
IPM Suiteの新プロダクト
2023年秋のプロダクト発表会でデモンストレーションされた新製品のいくつかを紹介しましょう。
Catchpointトレーシング
「クラウド・ネイティブ」が複雑さと分散と同義語となった時代において、企業はユーザアクションによって引き起こされる無数のバックエンドプロセスを監視するという課題に直面しています。
そこでCatchpointトレーシングの出番です。
最新のアプリケーション配信に使用される複雑で大規模な分散環境が、顧客のデジタル体験、ひいてはビジネスの収益に影響を与えるという問題を解決します。
Catchpointトレーシングは、運用チームがインターネット・レジリエンスを達成できるよう支援します。
IPMの範囲を拡大し、インターネット・スタックへの深い可視性を組み合わせて、バックエンドのアプリケーション・コンポーネントを経由するリクエスト・ジャーニーを可視化し、クラウドファーストのアプリケーションにコードレベルの可視性を提供することで、アプリケーションの健全性とパフォーマンスを確保します。
CatchpointのIPMプラットフォームは、デジタル体験のアウトサイド・インの観点であるインターネットへの深い可視性を、アプリケーションとその依存関係に至るまで統合した、世界で唯一のものです。
インターネット・ソナー
サービスに障害が発生した場合、IT チームが最初に尋ねる質問は、「原因は当社か、それとも他の何かか」です。
Catchpointのインターネット・ソナーは、リアルタイムでグローバルなインターネットの健全性に関する洞察を一目で把握できるようにすることで、この質問にインテリジェントに答えます。
インターネット・ソナーは、世界最大の独立したアクティブなオブザーバビリティ・ネットワークからのデータを使用して、インターネットで最も人気のある数百のサービスの障害を監視します。
その結果、AIを活用したリアルタイムで双方向性のあるステータスレポートが作成され、インタラクティブマップやダッシュボードウィジェットを介して表示したり、APIを介して任意のシステムからアクセスしたりすることができます。
インターネット・ソナーを活用することで、サードパーティの障害発生時、障害発生場所、障害発生時間、自社への影響の有無を把握することができます。
責任の所在を指摘することも、作戦会議も必要ありません。
ただ、わかりやすく、インテリジェントで信頼性の高いインターネットの健全性情報を提供することで、生産性や体験に影響を与えるサードパーティのインシデントに先手を打つことができます。
注目すべき新機能
トレースルート ECN
ネットワークの輻輳は、リアルタイムアプリケーションに深刻な影響を与え、パケットのドロップ、再送、バッファリング、遅延の増加などを引き起こし、最終的にユーザパフォーマンスの低下を招きます。
この問題に対処するため、トレースルート・テストに明示的輻輳通知(Explicit Congestion Notification…ECN)のサポートを実装しました。
ECNにより、ネットワーク機器はパケットを廃棄することなく輻輳を知らせることができます。
各ホップのECNビット値を監視することで、ネットワークのどこで輻輳が発生し、それがサービス・パフォーマンスに与える影響をピンポイントで特定できます。
この独自の機能により、Catchpointのネットワーク体験ソリューションが強化され、低レイテンシ、低損失のアプリケーション向けにネットワーク・パスを最適化し、パフォーマンス向上のための情報に基づいてアクションを実行できるようになります。
Webページのウォーターフォール比較
Webサイトのパフォーマンス問題の根本原因を突き止めるのは、干し草の山から針を探すようなものです。
Webページがロードされると、多くの HTTPリクエストがトリガーされ、多くの場合、複雑な依存関係が発生します。
サイト信頼性エンジニア(SRE)と開発チームは、変更を見極めることが急務です。
しかし、SREには、問題が発生する前と後のブラウザのレンダリングの変化を簡単に分析できるコーディングスタイルの比較ツールがありませんでした。
このリリースでCatchpointは、最大4つのWebテストから得られたブラウザ・レンダリングのウォーターフォール結果を並べて包括的に比較する機能を提供する唯一の企業であることを示しました。
この機能強化により、CatchpointのWebサイト体験ソリューションは、問題を迅速に特定して解決し、平均解決時間(MTTR)を短縮し、インターネット・パフォーマンス問題の影響を軽減することができるようになります。
これはコードの差分ツールのようなものですが、Webテストのためのものであり、貴重な時間を節約します。
ZoomとTeamsの通話モニタリング
従業員体験ソリューションでは、ZoomとTeamsの通話監視機能を強化しました。
通話品質に関する洞察をこれらのサービス、API、または間接的なテスト・アプローチに依存するのではなく、基盤となるネットワーク・フローを監視することで通話品質を直接測定するようになりました。
このアプローチにより、リモートワーカーの実際のユーザ体験に関する洞察が得られ、通話品質のより正確な評価が保証されます。
強化されたグローバルなオブザーバビリティ・ネットワーク
すでに業界をリードするグローバルなオブザーバビリティ・ネットワークを持っていますが、私たちは常にフットプリントとバンテージポイントを拡大しています。
5月のサービス開始以来、米国、カナダ、イスラエル、ドイツ、ポーランド、カタール、日本、インド、シンガポール、スウェーデン、オーストラリア、イタリアで新たに60以上のノードを追加し、クラウド、バックボーン、ラストワンマイル、ワイヤレスをカバーするネットワーク・バンテージ・ポイントの合計は2500を超えました。
また、8カ国で10個のBGPフィードを追加し、BGPの総カバレッジは447のASNで1430以上のBGPピアをカバーするようになり、ハイジャックや不正操作に対するリアルタイムのグローバルなBGPの可視性がさらに向上しました。
エンタープライズ・ライト・ノード
CatchpointのIPMプラットフォームを活用している組織は、新しい軽量ノードを利用することで、リソースの消費を抑えながら可視性を拡大できるようになりました。
この汎用性の高いノードは、Ciscoのルーター、スイッチ、および同様のデバイスを含む多様な環境で動作することができます。
製品マーケティング・ディレクターのLeo Vasiliou氏は、この低価格ノードを数百台から数千台まで大量に導入する方法を説明しました。
支店や小さな倉庫など、インターネットに接続できる場所ならどこにでも発送するだけで、すぐに稼働させることができます
エンタープライズ・ライト・ノードは、小売店、支店、サテライトオフィス、またはエンタープライズ・ノードの届かない遠隔地などのサイトの接続要件に効果的に対応します。
その結果、最も必要とされる場所でコスト効率の高い監視が可能になります。
その結果、重要な場所からコスト効率の高い監視が可能になります。
Catchpoint 革新とインターネット・レジリエンスの推進
2023年秋のプロダクト発表会では、ミッションクリティカルなアプリケーションと新しい企業ネットワーク(インターネット)のレジリエンスを強化する方法を変革する画期的な機能を紹介しました。
Catchpointトレーシングにより、当社は最新のアプリケーションの複雑さに真正面から取り組み、複雑な分散環境に直面しても顧客満足度と事業収益を確保できるソリューションを提供します。
さらにインターネット・ソナーは、インターネットの健全性を一目で把握できる可視性をITチームに提供し、サードパーティの障害に迅速かつインテリジェントに対応することを可能にします。
これらの技術革新は、上記で述べたその他の技術革新とともに、インターネットをより良いものにするための私たちの献身を表しており、お客様が期待する高速で弾力性のあるエクスペリエンスを提供できることを保証します。
Catchpointトレーシングとインターネット・ソナーに関するブログもご覧ください。